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東京大学大学院 新領域創成科学研究科 複雑理工学専攻 吉川・吉岡研究室


by YoshikawaLAB
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10月21,22日 一般公開

10月21、22日は、東京大学柏キャンパスの一般公開でした。吉川研・今村研は、「夕焼けはなぜ赤い?」という展示を行いました。

用意したのは大きな水槽、多量の水、白色LEDライト、それからフローリング用のワックスです。ワックスが水中でコロイド粒子となって漂います。それが地球の空と同じく、「レイリー散乱」という光の散乱現象を起こすので、青空や夕焼けを再現できるという訳です。
ワックスの代わりに牛乳でもいいのですが、ワックスの方がレイリー散乱が起こりやすいらしいです。
10月21,22日 一般公開_d0125082_12364861.jpg
白色の光が、徐々に青からオレンジ色へと変化していく様子が再現できました。
ここまでの実験は、同様のものが色々な場所で行われているようです(小中学生の自由研究の題材にぴったりです)。
今回は、他にも……
10月21,22日 一般公開_d0125082_13373569.jpg
10月21,22日 一般公開_d0125082_13382857.jpg
赤色LEDと青色LEDで光の進み方が全然違うことをお見せしたり、

10月21,22日 一般公開_d0125082_12483556.jpg

簡易分光器で作った虹色の光を入れて、虹色の中の紫や青い色の成分から順に光が弱まっていくことをお見せしたりと、色々なことを試してみました。

幼い子から年配の方まで、幅広い層のお客さんが光の物理について興味を持って聞いていたのが印象的でした。


夕焼け実験の他、ポスターでは火星や金星の空の色についてご説明しました。
知っていますか? 火星の昼の空は赤くて、火星の「夕焼け」は青いのです。

また、炎色反応で様々な色の炎を作ってお見せしました。中でも、「黒い炎」を作る実験は特に盛り上がりました。
10月21,22日 一般公開_d0125082_14310823.jpg
写真だと少し分かりにくいですが、左のお皿の上で「黒い炎」が
揺らめいています。(右の緑の炎はホウ酸の炎色反応です。)


2日間、今村研・吉川研の皆で大変ながらも楽しく過ごせました。

by YoshikawaLAB | 2016-10-27 14:36 | 鈴木(M2)